2011.6.4
答えは、もちろん「ハイ」です。
「 ワンちゃんやネコちゃん
は、私たちと違って痛みを感じない? 」
いえ、そんなことはないのです。人に比べると感じにくいことはあるようですが、例えば癌性疼痛などの場合、非常に強い痛みがあります
「手術後順調に回復させるためには、痛みがあることは良いこと?」
痛みを伴う外科手術の際には術前・術中・術後と鎮痛剤を使用し、鎮痛管理を行うことにより免疫力の低下を防ぎ、合併症の可能性を抑えたり、手術後の生活に及ぼす悪影響を減らすなどの効果がみられるのです。
〜ワンちゃんやネコちゃんの痛みの表現は、人の場合と違うことがあります〜
レベル4:持続的に鳴きわめく、食欲廃絶、眠れないなど
レベル3:背中を丸めている、震える、涎を流すなど
レベル2:痛いところをかばう、食欲低下、じっとしているなど
レベル1:ケージから出ない、尾の振り方が弱い、目を閉じているなど
レベル0:痛みの兆候がみられない
また、骨や関節の病気に伴う痛みや内臓痛など外科手術や癌性疼痛以外の場合でも、いろいろな痛みが起こります。
これらの慢性的な痛みも、鎮痛剤である程度和らげてあげることができます。
ペインコントロールの最終的な治療目標は、痛みを取り除くことであり、たとえ病気を治療できなくても、せめて痛みだけは取り除くことを心がける必要があるのです。
よく食べて、夢見るようによく眠る、普段の何気ない日常を過ごせるように、ワンちゃんやネコちゃんに痛みのない生活を確保してあげましょう