これまでワンちゃんのフィラリア予防は、毎月予防薬を投与するお薬が主流でしたが、1年に1回の注射により12か月間予防効果が得られる「プロハート12」というフィラリア予防薬が発売されています。
この予防薬は、海外では10年以上使用されており、安全性が確認されています。
*生後6か月、大型犬では生後8か月、超大型犬では生後10か月から投薬が可能です。
詳しい予防方法などはスタッフまでお問い合わせください。
犬のフィラリア症は、正しく投薬すれば、確実に予防できる病気です。
実際、多くのペットオーナーさんにその必要性が浸透したおかげで、
フィラリア症で命を落とすワンちゃんは近年、少なくなってきています。
でも、フィラリア症という病気そのものについて、また、その予防方法について正しくご存知ですか?
フィラリア症とは、犬の体内にイヌフィラリア(犬糸状虫)が入りこみ、成長した虫が最後の場所(心臓や肺の動脈)に住みついた結果、さまざまな形で犬の体調を悪くする病気です。この状態を「フィラリアに感染した」といいます。イヌフィラリアは、蚊によって運ばれ、広がっていきます。
犬の体内に入った感染幼虫は皮膚の下(筋肉や脂肪の周りなど)で生活しながら、最終寄生場所に移動できる準備を整えます。その準備期間に約2ヶ月は必要とされています。 準備ができた幼虫は、血管を通って、心臓や肺の血管に移動していきます。
完全に成熟したフィラリアは、長さ15〜30cm程度の“そうめん”みたいな形をしています。
多くの成虫はひっそりと暮らしていますが、長い時間を経て、肺の血管や心臓の内面を傷つけていきます。
その結果、体中に血液を送り出す心臓や肺の働きが邪魔されてしまい、「乾いた咳をする」、「運動をいやがる」などの軽い症状から、腎臓や肝臓の働きまで影響が出ることで、より深刻な症状がみられるようになってきます。
フィラリア症の予防のポイントは、2つあります。
始めるタイミング……蚊が飛ぶようになってから1ヶ月後
終えるタイミング………蚊がいなくなってから1ヵ月後
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