てんかん発作

2011.6.14

 

この季節に救急外来で多くみられる病気の一つに、てんかん発作があります。

 

やはり季節の変わり目で、気圧の変化などが影響しているようです。

もともと治療中の飼い主様も、毎日飲む薬の量をどう調節するかに気を配られることも多くなるのではないでしょうか。

また、初めて経験する方は、その症状に大変驚かれることと思われます。

突然に激しいけいれんを起こし、意識がなくなり倒れこむ。

そんな症状を目の当たりにして飼い主の方は、落ち着いてちゃんとした対応をとることが出来るでしょうか。

突然の発作に家族の方が驚くことは、当然と思われます。

苦しそうに見えるし、激しく全身けいれんを起こす姿を目にするのは、相当なショックとなるかもしれません。

しかし、全身けいれんを起こしていても意識が無いので苦しいとかツライという感覚は無いようです。なので、

       

        少し冷静になっていただき、注意深く見守ることが大事なことです。

    

    また、体を押さえたり、ゆすったり、口の中へものを入れたりもしないでください。

                 咬まれてしまっては大変です

 

そして、発作の状況をよく観察して下さい。

            

             ・意識が残っているかどうか。

             ・全身のけいれんを起こしているのかどうか。

            

発作の種類を見分ける重要な点となります。

 

   ひらめきてんかんの痙攣であれば、数分でおさまります。あわてずに行動しましょうひらめき

 

         ・周りにあるぶつかりそうな物を片付けます

         ・片付けられない場合には、クッションやタオルなどを間に挟む

         ・特に頭の周りには物がないように気を付けましょう

 

痙攣を起こしているときには、自覚症状がありません。

たとえ飼い主さんであっても、口の近くに手があれば激しく咬みついてくることもあります。

意識がないため、一度咬んだら離そうとしません。

出来るならば、大きめのタオルや毛布などですっぽりとくるんでしまっても良いでしょう。

ただし、くれぐれも無理はしないように、かえって興奮させてしまうこともあるのです。

そんな時は、辛くても、おさまるまで見守ってあげてください。

 

           てんかん発作は通常なら数分でおさまります。

 

おさまった後は、いつもの様子に戻りますが、何があったかを理解していないので静かに声をかけながら、ゆっくりと落ち着かせてあげてください。

 

            ・もし、数分たっても痙攣がおさまらず

            ・痙攣が10分以上も続いたり

            ・意識が戻らないうちに次の発作を起こすことを繰り返している

 

        この場合には、速やかに病院へ連れて行く必要があります。

 

これは、てんかん重積状態と言って命にかかわる重大な状態で、治療が遅れると後遺症が残ることもあるのです。

 

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