2011.8.20
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの過剰によって引き起こされる病気です。
ワンちゃんと比較してネコちゃんでの発生率が高く、老齢猫で最も多くみられる内分泌疾患です。
高齢なネコちゃんが、急に元気になったら注意が必要です
〜症状〜
・食欲が増すにもかかわらず、体重が落ちる
・動きが活発になり、眼つきがギラギラする
・飼い主の方にまとわりつく
・落ち着きがなく、時に攻撃的な性格になる
・毛づやが悪く、脱毛もみられる
・水をよく飲み、尿の量が増える
・嘔吐や下痢をする
そして病態が進行してくると、今度は逆に食欲や活動性が低下し、心臓をはじめ様々な臓器に影響を及ぼします。
〜原因〜
甲状腺の腺腫様過形成が生じて、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される。
また、甲状腺腫瘍によって発症する場合もあります。
〜診断〜
臨床症状から病気を疑い、血液検査で血液中の甲状腺ホルモンの増加を検出して診断します。
〜治療〜
内科療法と外科療法があります。
<内科療法>
甲状腺ホルモンを抑制する薬を投与する治療法です。
投薬を止めるとまた症状が出てくるので、一生与え続けなければなりません。
また、副作用として食欲不振や嘔吐などがみられることもあります。
症状が悪化して、心臓肥大がある場合には手術ができません。
<外科療法>
外科手術により、大きくなった甲状腺を切除する方法です。
治療効果は高いが、高齢のネコちゃんが多いことや、この病気による心臓疾患のため麻酔のリスクがあります。
〜予防〜
甲状腺機能亢進症には、有効な予防法はありません。
元気だし、食事もモリモリ食べるので、どうしても発見が遅れがちになりやすいのです。
中高齢のネコちゃんで上記のような症状が見られたら、早めに動物病院で診察を受けましょう
ゆいまーる動物病院は神奈川県川崎市宮前区にある動物病院です。当院は、大切な家族の健康を守る地域のホームドクターを目指しております。親身となった対応を心がけておりますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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