2011.10.3
ウサギは弱みを悟られないように、具合が悪いということを表に出さない習性があります
ですので、
「何だか少し、いつもと違うような気がする」
と思ったら、動物病院へ連れて行くように心がけてあげてください
食欲は、健康状態を顕著に現しています。
「食欲が無い」という状態は、様々な病因と関係してきます。
さらに「全く何も食べない」ことは、ウサギさんにとって生死にかかわる状態です
〜 ストレス 〜
ウサギはストレスを感じやすく、それにより食欲不振に発展することもあります。
〜 毛球症 〜
ウサギは飲み込んだものを吐き出すことができません。
毛づくろいなどにより飲み込んだ毛を排出できずに、胃の中に詰まってしまうことがあります。
〜 消化管うっ滞 〜
ストレス・環境の変化・季節の変わり目や何らかの病気のために長時間食事がとれない状態が続いた場合に、消化機能が低下し食べ物が胃腸で止まってしまう状態です。
〜 切歯の不正咬合 〜
ウサギの歯は、切歯(前歯)、臼歯(奥歯)ともに一生伸び続けます
通常は上下の歯が噛合って、摩擦しあうことで正常な歯の長さを保ちます。
外傷やケージを噛む癖などが原因で、下の切歯が前方に、上の切歯が口の中に向かって伸びて、唇や歯肉を傷つけます。その結果、うまく食べることが出来なくなってしまうのです。
〜 臼歯の不正咬合 〜
ウサギは干し草などを食べるときに、上下の臼歯を横に動かし、すりつぶして食べるのです。
しかし、この臼歯の摩擦に必要な食べ物が不足していたり、歯根の感染症などが原因で、きちんと臼歯が
削れずに、鋭く尖った部分が出来てしまいます。
その結果、舌や頬を傷つけるため、痛みで食事が食べられなくなってしまうのです。
これらの病気以外でも、呼吸器・泌尿生殖器など広い範囲の疾患が「食欲不振」の原因としては考えられます。
ただ、原因は何であれ、
ウサギさんが「フードを食べない」ということは緊急を要すると考えて間違いありません。
一日食べないと、消化器機能が低下し、ますます食欲がなくなってしまいます。
さらに胃腸の動きがなくなり、腸管内の異常発酵によりガスが発生します。
溜まったガスにより苦しくなって食べられない。
この悪循環に陥ってしまうのです。
また、腸内に繊維質が供給されないと、腸内細菌のバランスが崩れてしまうのです。
すると、正常ならば少数しか存在しない悪玉菌が増加して、その結果さらに食欲が落ちていくのです。
ただし、このような状況でもウサギさんは、相当頑張ってフードを食べようとします。
「食べられない」 ということは、
もう我慢の限界で、命を落とすギリギリのところまで来ていることなのです
ゆいまーる動物病院は神奈川県川崎市宮前区にある動物病院です。当院は、大切な家族の健康を守る地域のホームドクターを目指しております。親身となった対応を心がけておりますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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