慢性腎不全                                        

老齢のネコちゃんに多い疾患です。

 

腎臓の機能が長い年月をかけて徐々に低下していくことで起こります。

 

症状に気付く頃には、かなり進行しているのがこの病気の特徴です。

 

最初に現れる症状として、水をたくさん飲むようになりオシッコの量が増えます。

 

この時点で既に腎臓の機能は60%以上が失われているといわれます。

 

その後、食欲の低下や体重の減少などが現れます。

 

さらに進むと尿毒症になり食欲の廃絶、激しい嘔吐を繰り返し体温の低下することもあります。

 

最終的に腎臓が全く機能しなくなり亡くなってしまうのです。

 

動物病院では診断のために血液検査を実施して尿素窒素(BUN)やクレアチニンなどを調べますが、腎機能が75%以上障害されないと異常値がでないのです。

 

今回来院されたネコちゃんの血液検査の結果です。

 

検査機器の測定値上限を超えてしまう程の結果でした。

 

最悪の場合、命を落としてもおかしくない状況です。

 

しかし入院して静脈点滴治療を実施。その後は自宅での皮下補液、さらに活性炭の内服治療などを継続されて今ではかなりの食欲で元気も旺盛とのこと。

 

依然として血液検査上での数値は高いのですが、ネコさんの中にはこのように数値結果からは信じられないほどに元気にふるまう体力と生命力を持つ子もいるのです。

 

とはいえ、できることならばもっと早くに病気の兆候をとらえてあげたいものです。

 

腎不全は目立った症状がなくても、定期的な尿検査や血液検査にて病気の兆候をとらえることができます。

 

泌尿器ケアのためには、年に一度は尿検査や血液検査を受けられることをお勧めします。

 

血検2.jpg                                                               2012/6/15

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