お家の近くで保護されたそうです。
生後2か月くらいの子猫ちゃん。ワクチン接種のために来院されました。
お顔もキレイで、元気に鳴いています。
特に痩せているわけでもないのですが、いわゆる太鼓腹。
お腹がプックリと膨れています。
念のために検便を勧めると、
顕微鏡の倍率をあげてみます。
これは、回虫の卵です。
回虫とは、消化管内寄生虫のうちで最も一般的に知られている寄生虫ですね。
駆虫薬を投与することで治療できます。
ただし、回虫症も「ズーノーシス」の1つです。
ワンちゃんやネコちゃんの寄生虫が人間に感染すると、様々な病害を引き起こすことがあります。
これをズーノーシス(人獣共通感染症)といいます。
幼児での感染例では、まれに視力障害などの重い症状を引き起こすケースが報告されています。
ズーノーシスに対しては、ワンちゃんやネコちゃんに定期的な駆虫薬を投与することで、リスクを減らすことができます。
人も動物たちも大切な家族の健康のために、ワンちゃんネコちゃんの「定期駆虫」をお勧めします。
2012/07/06
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