ここ最近、ジアルジア感染症の子犬が増えています。
新たにお家へ迎え入れて間もなく下痢になってしまった子や、初めてのワクチン接種を受けるために来院された子など。
いずれも生後2〜3か月の子犬さんです。
ジアルジア感染症は、その名の通りジアルジアという原虫が感染することによって起こります。
原虫と言って、肉眼では見えない非常に小さな虫が原因なのです。
通常は糞便検査を実施して、この原虫を確認します。
まだ幼いワンちゃんが寄生された場合には、下痢や発育不良だけでなく体重減少が引き起こされることも。
そして成犬になると免疫力で自然に治癒する場合もありますが、軟便が継続して、ずっとジアルジア原虫がいる場合もあるのです。
糞便検査で発見するのですが、顕微鏡検査での検出率はあまり高くありません。
また常に糞便中にジアルジアが排出されるわけではないので、何回か検査を行う必要があります。
最近では、検出率の高いジアルジア検査キットも出ているため、診断精度はかなり上がっていると思います。
慢性的に続く下痢の子はもちろんですが、よく食べているのに痩せているという子も要注意ですね。
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