8歳になるウェスティーのワンちゃんです。
痛みのせいなのか、右の前肢を浮かせるように歩くことが増えたとのこと。
注意深く触診をしても、特に痛がる様子はみられませんでした。
レントゲン検査を実施しても、関節疾患や骨腫瘍は認められませんでした。
運動制限と消炎鎮痛剤を服用してもらいながら経過を見ていくことに。
ただし改善が見られない場合には、神経腫瘍などの可能性も疑われたためMRIなどの検査を提示させていただきました。
その後しばらくして、飼い主様も相当に悩まれたようですがCT・MRI検査を実施されました。
検査の結果は、右側肩甲骨の内側領域に腫瘤性病変が確認されました。
「腕神経叢」という腕の部分の神経が集まっている場所が病変部のため、肩甲骨を含めた前肢の断脚手術を選択しなければならないと考えました。
ただし何とか断脚せずに腫瘍だけを切除できないものか。
ご家族の皆様の思いは強く、二次診療である医療センターにて手術を実施されました。
病理検査の結果は、「神経鞘腫」。
悪性度は低く、今のところ転移の危険性は低いとのこと。
ただし今後も継続して経過観察は必要です。
それから数週間後、先日は外耳炎の診療を兼ねて来院されました。
以前にもまして、元気いっぱいに走れるそうです。
まだ少し、走る際には足先が擦れるようですが靴下でしっかりとカバーされているようです。
「相変わらず雨の日であろうとも、お散歩の要求は相当に激しいですよ!」
そう話すお父さんの表情は、とっても嬉しそうでした。
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