生後約1か月で保護されたネコちゃんです。
しばらくして、初めてのワクチンのために来院されました。
すると耳介や鼻の周りは脱毛しており、皮膚の肥厚や痂疲なども確認されました。
よく痒がっているとのこと。
そこで、皮膚を掻把して顕微鏡でのぞいてみると。
猫疥癬(猫小穿孔ヒゼンダニ)です。
体の大きさは、約0.2mmほどの小さなダニですが、皮膚に穴を掘って生活し激しい痒みを伴います。
こちらの楕円形をした物は、猫疥癬の卵です。
卵→幼ダニ→若ダニ→成ダニ(大人の疥癬)までのライフサイクルは約2〜3週間程度です。
治療には、背中の皮膚に滴下するスポット剤を使用しますが卵には効きません。
そこで一度滴下してから2〜3週間後に再度スポット剤で治療することで卵から孵った疥癬を撲滅させます。
このネコちゃんも、2回の治療ですっかり綺麗な姿になりました。
先日には、保護された御主人さまが病院に来られて「あの子猫ちゃん、無事に里親さんのお宅へ行きました!」と、ちょっぴり寂しそうに嬉しい報告をしてくれました。
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