ゆいまーる動物病院

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木曜・日曜午後・祝日

2011.8.12

     「最近お散歩に行きたがらないし、寝てばかりいるなあ」

     「若い頃のような毛艶がなくなってきたわ」

高齢のワンちゃんならば「年のせいかしら?」などと考え見過ごされてしまいそうですね。

しかし、実はそれがワンちゃんの身体に起きている異変の重要なサインかもしれないのです。

甲状腺とは喉の下あたりにあり、甲状腺ホルモンを分泌する内分泌器官です。

甲状腺ホルモンは体の代謝を活発にしたり、筋肉にエネルギーを供給したりと、心臓や内臓、皮膚などの全身のあらゆる部分の活動を調整しています。

何らかの原因で、この甲状腺ホルモンが分泌できなくなった状態を「甲状腺機能低下症」と呼びます。

ワンちゃんに多くみられ、猫ちゃんにはほとんど起こりません。

通常、中年齢で発症することが多いのですが、もっと若いときに症状が出る場合もあります。

ワンちゃんの甲状腺機能低下症の95%は甲状腺自体の機能不全が原因であるといわれています。

甲状腺が萎縮したり免疫介在性あるいは遺伝性により、甲状腺で生産・分泌されるはずのホルモンが欠乏してしまうのです。

〜症状〜

体のあらゆる部分の活動に関与しているホルモンです。

欠乏したときには全体的に元気がなく、さらにさまざまな症状が表れます。

   ・反応が鈍くなり、寝ている時間が多い

   ・食べ過ぎではないのに体重が増加し、肥満になる

   ・毛づやが悪く脱毛がおこる

   ・皮膚が黒ずんだり、鼻筋の辺りがガサつく

   ・寒さに対し弱くなった

   ・外耳炎や皮膚炎になりやすい

   ・皮膚が乾燥し冷たい

   ・心拍がゆっくりになる

   ・動作がゆっくりになった

   ・シッポの脱毛がおこる

   ・毛が伸びるのが遅くなった

   ・高コレステロール血症

〜診断〜

症状だけで鑑別するのは難しいため、確定診断をするために血液検査を行いホルモンの値を測定します。

ただし、甲状腺機能低下症と診断を下すには、ただ単純に甲状腺ホルモン値が低いというだけでは確定診断となりません。

甲状腺は正常なのに甲状腺ホルモン値は低くなってしまうような疾患があるからです。

たとえば腫瘍・糖尿病・クッシング症候群・貧血・循環器疾患などがあげられます。

このように甲状腺機能低下症とは、基礎疾患の有無など身体全体の状態を総合的に考慮して診断を下す必要があるという複雑な面もある疾患なのです。

(治療)

治療は、いたってシンプルです。

甲状腺機能低下症と診断されれば、不足している甲状腺ホルモンを内服薬で補充してあげれば良いのです。

最初は、どの程度の量を補充してあげればよいのか探る必要があるため、投薬して再度血液検査を行い、モニターする必要があります。

その後は定期的にホルモンの測定を実施し、多すぎていないか不足していないかをチェックしていきます。

適切なホルモン補充が出来れば、以前の活発さが戻り毛づやが良くなり目の輝きも違ってきます

     「年のせい」だと諦めていたワンちゃんの様子が驚くほど変化するでしょう

          もう一度、ワンちゃんの日常生活をよく観察してみましょう 

     少しでも症状が当てはまる場合には、早めに動物病院に相談してあげてください

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