2011.10.19
寒さや空気が乾燥する冬場は、喉や鼻の粘膜が乾きその働きが弱まります。
人も風邪をひきやすいように、ネコちゃんも同じで呼吸器疾患にかかりやすくなります。
いわゆる「風邪」のような症状になりやすくなるのです。
また、原因となるウイルスなどは寒さや乾燥に強いため、寒さが続くと病原体の生存期間が延びることも要因のひとつです。
代表的なものに、
「猫ウイルス性鼻気管炎」
「カリシウイルス感染症」 があります。
まずは症状を確認しておきましょう。どちらも共通して感染初期には、
★鼻水が止まらない
★頻繁にくしゃみをする
★熱がある
★咳をする
★呼吸が苦しそう
★目ヤニがでる
といった、風邪のような症状が表れます。進行すると、
<猫ウイルス性鼻気管炎>では
食欲不振になったり、鼻がつまって慢性副鼻腔炎や呼吸困難、気管支炎から肺炎になります。
体力のない子猫や老猫の場合、命を落とすこともあるのです。
また、一度回復しても完全に退治することは難しく、ウイルスがリンパ節などに潜んで命を長らえることも。
その後、なにかの原因で体力が落ち、免疫力が低下すると再びぶり返すこともあるのです。
<カリシウイルス感染症>は
特に口内炎がひどくなり、舌潰瘍や口腔潰瘍になって食べることができなくなることも多いです。
また、肺炎を併発することもあります。
このような症状が見られたら、早めに動物病院で診察を受けてください
しかし、最も大切なのは感染する前に防ぐこと
〜予防として〜
①ワクチン接種
ワクチンで100%予防できるわけではありませんが、ワクチン接種により症状が出るのを抑えたり、感染しても軽症ですみ、命を落とすことが防げるのです。
②室内飼育を心がけましょう
外猫さんは、健康そうに見えても感染している可能性があります。
③お部屋の環境を整える
通気を良くしたり、加湿器などでの保湿は予防につながります。
人の風邪予防にもなりますので、普段から気をつけておきたいところですね。
④適度な運動や規則正しい生活をして、ウイルスに負けない抵抗力のある体作りも大切です。
特にワクチンを接種していない子猫さんや、抵抗力の弱い老猫さんには充分に気をつけてあげてください。
寒さ厳しい冬の季節が来る前に、
猫ちゃんたちにも予防接種を受けられることをお勧めします
ゆいまーる動物病院は神奈川県川崎市宮前区にある動物病院です。当院は、大切な家族の健康を守る地域のホームドクターを目指しております。親身となった対応を心がけておりますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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